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嬉しい時に飲みたいワイン

何か嬉しいときに飲もうと思って自宅のセラーに入れているワインがある。今日はその一本を開けて飲んでいる。
Chateau Mouton Rothschild 1996だ。


以下は、ロバート・パーカーJr.「ボルドー第4版」より

ムートン=ロートシルトの地位もワインも、故フィリップ・ド・ロートシルト男爵が独力で築き上げたものだ。21歳になったばかりでシャトーを買い取った時にムートンに対する思い入れが強かったのは間違いないが、それにしても、豪勢なまでにリッチで、著しく深みのあるエキゾチックなスタイルのワインをつくりながら、彼は1855年のメドックのワインの格付けの変更を実現させた唯一の人物になったのだから恐れ入る。男爵は1988年1月に亡くなったが、今はその娘で、男爵同様にカリスマ性のあるフィリッピーヌがこの醸造帝国の精神的頂点にたっている。彼女もまた、パトリック・レオンとエルヴェ・ベルロー率いる有能なムートン・チームから並々ならぬ協力を受け続けている。このシャトーが公式に「一級シャトー」に格付けされたのは1973年のことだが、その時、派手好きの男爵は挑戦的なラベルの言葉を、「一級にはなれないが、二級の名には甘んじられぬ、余はムートンなり」から、「余は一級であり、かつては二級であった、ムートンは不変なり」と変えている。

私がこれまでに飲んだ最も偉大なボルドーのいくつかがムートンだったことは間違いない。
1996年、1995年、1986年、1982年、1959年、1955年、1953年、1947年、1945年、1929年はムートンが最高の状態の時の絶句するほどのすばらしい例である。

以上引用


ご存じの方も多いと思うが、ボルドーの現在の格付けは全て1855年に決められている。そしてシャトー・ムートン・ロートシルトは、1855年以来のメドック格付の歴史上で唯一、1973年に二級から一級に昇格したシャトーでもある。そして、ラベルアートの面では、1945年に、フランス開放の祝賀として勝利=Victoryの頭文字Vをムートンのラベルに付けることを考案して以来、ヴィンテージ毎にシャガール、ピカソ、バルチェスなどの著名な画家がムートンのボトルを飾っている。

1996年のエチケットは、中国の書道家でモアン・アート画家のグ・ガンの作品で図柄は「心」という字が4つ組み合わされたものだ。意味はハート・トウ・ハート 心連心 を表現している。ちなみにこのワインのパーカーポイントは94+である。

なぜ今日このワインを開けたかったいうと、本日スノーピークの3番目の100%子会社である海外法人Snow Peak KOREAが韓国に設立されたから。同じアジアの国。その昔、中国の文化は韓国から日本に渡ってきた。そういう意味では韓国や中国は日本の兄であり姉である。そういう日にふさわしいエチケットのワインで乾杯したかったのだ。

午後8時にSnow Peak KOREAのスタッフ達と電話で繋がって乾杯をして設立を祝った。(^^)

僕のセラーに入っているムートンは、1982、2003そして2004の3本になった。

コメント

Snow Peak KOREA設立おめでとうございます(*^^*)カンパーイ!
次は念願のイタリアですね!?(>▽<)

次は当分ないと思っています。(笑)

ロスチャイルドって、総資産が1000兆円以上とかでしたよね!?
宗教色がとても濃くてダ・ヴィンチコードなんかにも実は通じているとかいないとか。
ここの歴史をルパン三世の映画でみたら面白いかも(笑)
因果関係は分かりませんが「ロスチャイルドのバイオリン」って歌劇があるんですョ。

ここ数百年の歴史上の人物は全てと言っていいほど彼等と閨閥(婚姻関係による親戚)になっています。とてもリアリストなのでしょう。

Snow Peak KOREA設立おめでとうございます。
Snow Peak KOREA設立日と自分の誕生日が一緒なので少しうれしくなりました。
それに、最近ワインの内容の書き込みがないなあと思っていたので、おおっと思わず声をだしてしまいました。

YOSHIBOさん、お誕生日おめでとうござます。(^^)
Snow Peak KOREAも同じ誕生日になりました。宜しくお願いいたします。