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bauhaus バウハウス

bauhaus バウハウス

マグダレーナ・ドロステ 著
TASCHEN 発行
定価 ¥2,900+税

1919年から1933年のわずか14年間だけ存在した建築・造形大学。bou=建築、haus=家という意味を持つ。
ワイマール、デッサウ、ベルリンという旧東独の都市に14年間に移転、ヒットラーによって廃校に至らされてしまう。
ドイツを始めとするヨーロッパのデザインや建築に多大な影響を与えた。
ワイマール、デッサウ、ベルリンの三時代にバウハウスが実現したことが詳細にかつビジュアルを交えて記述してあるので非常に面白い本である。デザインや建築に興味がある方々にお薦めします。

新潟市の新津美術館で9月13日(土)から10月19日(日)まで「バウハウス・デッサウ展」が開催されている。
昨日、三条デザイン研究会のメンバー達と見学に行ってきた。

デッサウのバウハウスは、世界遺産に指定されている。学生寮だった建物はホテルになっていて宿泊ができる。「次の海外視察はデッサウだね。そこに泊まりたいね。」と盛り上がる。

現在のドイツの社会では東独出身であることはマイナスイメージになってしまうことが多いと聞く。僕の仲の良いドイツの友人の一人はベルリンの出身で「バウハウスをとても誇りに思っている。」といつも語っていたことを思い出した。
ロシアにも近い東ヨーロッパの歴史や文化が融合し、またドイツのマイスター制という手仕事の宝庫という地域。膨大なデザインや建築のノウハウの集積。芸術やデザインは最終的には建築に収斂されていくんだなあ、と肌で感じることができた。スノーピークのコンセプト「一つ一つのモノに拘り、それが更にシステムデザインされている」ということが、とてもドイツ的だと前述した友人が語ってくれたことの意味を本当の意味で理解できた良い展覧会だった。

僕が印象的だった出来事の一つ。ハウハウス展の入り口では書籍やバウハウスの椅子のミニチュアが販売されていた。
そのミニチュアの価格が¥35,000だった。スノーピークのチェアの最高価格はLV-081 Take!チェア ロングの12,390 円。私達スノーピークも、もうちょっと頑張ろう!と思った瞬間だった。(笑)


コメント

もうかれこれ四半世紀以上も前になるんだけど、某芸術大学の一年生だった頃、バウハウスをテキストにした授業はたいへん興味深く、深く心に残っています。
シンメトリーやアシンメトリックなど多くの言葉も学ぶことができました。
なにより、ダウトによる桂離宮の評価や、モンドリアン作品の桂離宮との類似性など、興味深い内容で当時この授業だけは気合いいれて出てたっけ(笑

tohruさんこんにちは。この話を見て、以前仕事で旧東ドイツのツッビカウとゆう街に、おもちゃ博物館がありまして、そこには、西側でも見られない手作りのおもちゃが所狭しと置いてありました。また、部屋の更に奥には、貴重なおもちゃまであり、懐かしく思い出しました。旧東ドイツには、当時は、本当にいろいろなものが多くありマイスターの原点は、ここかもと思ったりもしましたが、マイセンやカール・ツアイスなど誇れる手作りが、多くあります。日本も本当に多くの誇れるものがありますので、本当に期待しています。今日は、真面目なコメントでした。(笑)

>ライナスの毛布さん

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