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SnowPeak アウトドア隊第一陣(1)


スノーピークアウトドア隊第一陣は、3月18日の午後にスノーピークを出発、19日の14:00過ぎに宮城県石巻市北上総合支所にっこりサンパークにある三陸大津波災害対策本部北上総合支所に皆様からお送りいただいたシュラフとマット、直接スノーピークにお申し出があった企業・団体の中で被災地に必要であると判断した物資、そして皆様のお気持ちを無事にお届けしてまいりました。



スノーピークで物資を積み込んで出発後に三条警察署に出向き緊急車両登録を行い、高速道路を緊急車両として通行できる通行証を入手。

比較的安全な山形経由ルート、原発リスクがあるが時間的に有利な磐越道ルートの2つの選択肢から磐越道ルートを採択。結果的には山形道が余震で一部不通になったので結果的にもこちらが正解。写真は磐越道磐梯山SA。空が蒼い。

高速道路上には自衛隊、消防、自治体、ライフライン系、民間企業の物資や機材を積んだ車だけが通行。それでもSAのガソリンスタンドには全く燃料が無いか、あるいはリッター規制がかかっていた。帰りの燃料も時前で携行しないと帰れないということを意味する。

磐越道から郡山JCTで東北道に入り北上。この日は宮城県のある町に宿泊。朝早く出発して東北道を南下して仙台北部道路ー三陸道を通って石巻市に入る。東北道と三陸道は道路の一部が欠落していたり土砂崩れの復旧で車線が制限されていた。


これは、石巻市街地の様子。まだ泥が道路や店舗に残っていて電気は通っていない。写真の業務スーパーは、ここ。合同庁舎に近い中心地である。


ようやくとりあえずの目的地である石巻市災害ボランティアセンターのある石巻専修大学に午前10時頃に到着。

マルチタスクなアウトドア隊のミッションの内、まずは僕が理事をしているにいがた災害ボランティアネットワークが備蓄している災害復旧資材を石巻市災害ボランティアセンターに下ろす。2004年の三条市7.13水害や中越大震災その後の災害で活躍した資材。各地の名前が刻み込まれた絆を感じるものだ。


第一ミッション完了後、石巻市災害ボランティアセンター(石巻市社会福祉協議会職員)の小松さんとミーティング。小松さんは、中越沖震災時に柏崎まで来て頂いた経験を持っていらっしゃる。石巻市災害ボランティアセンターは石巻市まで来るのに燃料が無いなどの理由があってボランティアが全く集まってこない。また合併前の町村部特に沿岸部とは連絡がとれず、状況も劣悪なことが予想されるため自己完結できるなら北上町に行って欲しいと要請される。「北上町ってあの北上川の河口ですよね。」石巻市の方々は電気がないため津波の映像を見ていないようだが私達は何回も見ている。ここから約30Km。悪路が予想される。行き先が決まり、武者震いするSnowPeakアウトドア隊員達。



市街地から被災地を30Kmの移動だから覚悟はしていたものの「ここまで海水が。」と思うくらい田んぼも河川と河川の間の土地も全て水没。道路も水没しているところは大きく迂回を余儀なくされ、橋が落ちている所、道路が抉れているところも迂回。こんな隊列を組んでアウトドア隊は被災地の核心部に。

北上川と支流の間の土地も全て水没。面積から考えると非常に非力なポンプ。この海水が掻い出されるまでは相当な時間が必要。

そして目的地まで残り数kmからはこんな道路状態に。

その2に続く。